石の繭 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2013年5月15日発売)
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本棚登録 : 1499
感想 : 143
4

初めての麻見和史さん作品。
モルタルで固められた死体とか怖すぎるけれど、そこまでグロテスクな描写はなくて物語自体も読みやすく、終盤はハラハラする場面もあって面白かった。

主人公:如月塔子がまだまだ男社会の警察組織の中で犯人逮捕のために奔走する姿は読みながら応援したくなったし、捜査が進むにつれて葛藤しながらも自分の考えをもって行動していく姿に成長と好感を感じた。
塔子の教育係を務める先輩や上司も個性豊かで捜査の合間の塔子との掛け合いもなんか良い。

終盤、犯人がわかってからの急展開にドキドキさせられ読むペースも自然と加速。詳細が明らかになると「あの場面はこうゆうことだったのか!」「まさかのあの人物が!?」とあとから気づかされた。
シリーズ1作目から結構凶悪な犯人が登場したから次作以降の作品もどんな事件が起き、解決していくのか読んでみたくなった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2023年3月8日
読了日 : 2023年3月4日
本棚登録日 : 2022年10月12日

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