お江戸の人情と美味しい食べ物は最強の組合せだ。
北町奉行所の同心の家に嫁いだのぶ。
食い道楽で気さくな性格の舅と口調は厳しいけれど根は優しい姑に大事にされていた。
けれど肝心の夫とは心がすれ違い冷やかな関係にあり、夫の心無い言葉に思い悩んでいた。
物語の展開と共に絡められる素朴な料理にそそられる。
黄身返し卵、淡雪豆腐、水雑炊、心太、ちょろぎ、そして卵のふわふわ。
作り方の説明を読むとそんなに難しくはなさそうだけれど、ちょっとした火や味の加減で大きく変わりそうなものばかり。
心を込めて作られた料理を一緒に美味しく食べる。そうすれば仲違いしていた気持ちも一つになれるのかも。
卵のふわふわ、私も食べてみたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
宇江佐真理
- 感想投稿日 : 2018年1月3日
- 読了日 : 2018年1月3日
- 本棚登録日 : 2017年12月24日
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