亥子ころころ

著者 :
  • 講談社 (2019年6月26日発売)
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本棚登録 : 654
感想 : 107
5

『まるまるの毬』の続編。
今回も良かった、というより前回よりも一層良かった。

親子三代で営む『南星屋』に、ひょんなことから新しい菓子職人が加わって、物語にもぐっと深みが増してきた感じ。
治兵衛といい雲平といい、寡黙で腕も良くてひたむきな職人はとても魅力的。しかも造る菓子が美味しいときたら、もう言うことなし。
今回も出てきた菓子をネットで画像検索しながらの読書となり楽しかった。
色々な騒動があったけれど、みんなが落ち着ける拠り所が見つかって本当に良かった。

美味しい菓子と温かい人情と。
人と人の縁に感謝したくなる物語だった。
更なる続編に期待が高まる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 西條奈加
感想投稿日 : 2021年4月4日
読了日 : 2021年4月3日
本棚登録日 : 2021年4月1日

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