『まるまるの毬』の続編。
今回も良かった、というより前回よりも一層良かった。
親子三代で営む『南星屋』に、ひょんなことから新しい菓子職人が加わって、物語にもぐっと深みが増してきた感じ。
治兵衛といい雲平といい、寡黙で腕も良くてひたむきな職人はとても魅力的。しかも造る菓子が美味しいときたら、もう言うことなし。
今回も出てきた菓子をネットで画像検索しながらの読書となり楽しかった。
色々な騒動があったけれど、みんなが落ち着ける拠り所が見つかって本当に良かった。
美味しい菓子と温かい人情と。
人と人の縁に感謝したくなる物語だった。
更なる続編に期待が高まる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
西條奈加
- 感想投稿日 : 2021年4月4日
- 読了日 : 2021年4月3日
- 本棚登録日 : 2021年4月1日
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