宮部みゆきさんの長編デビュー作は犬目線のミステリー。
高校野球界のスーパースターがガソリンをかけられ焼き殺される、という謎多き残忍な殺人事件を、探偵事務所調査員・加代ちゃんと元警察犬・マサが解決していく物語。
物語の展開は二転三転、社会問題や時代背景もしっかり取り入れ、まるでドラマを観ているように映像が目に浮かんだ。
マサに語らせることにより、事件を俯瞰的に見れて分かりやすいし、加代ちゃんとの息のあったコンビで和ませてもくれる。
これがデビュー作とは思えない程ぐいぐい読ませてくれた。
さすがは宮部さん、と感心させられっぱなしの一冊だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
宮部みゆき
- 感想投稿日 : 2020年11月11日
- 読了日 : 2020年11月11日
- 本棚登録日 : 2020年11月8日
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