幸福について―人生論 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1958年3月12日発売)
3.74
  • (80)
  • (92)
  • (112)
  • (17)
  • (5)
本棚登録 : 2048
感想 : 110
3

「騎士的な名誉について長々と述べてきたが、それはべつに悪意があってのことではなく、この世の道徳的・知的な怪物に対抗する唯一の勇者は哲学だからである。」
「したがって人間各自、自己に具わる価値と正確に比例して、孤独をのがれたり、孤独に耐えたり、孤独を愛したりするであろう。」
「一日一日が小さな一生なのだ。毎日毎日の起床が小さな出生、毎朝毎朝のすがすがしい時が小さな青春、毎夜の臥床就寝が小さな死なのである。」

孤独な人間が、真に幸福であるかの議論は横に置いて、間違ったことは言っていない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学
感想投稿日 : 2011年4月18日
読了日 : 2011年4月18日
本棚登録日 : 2011年4月18日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする