悪は空虚に宿るという論に、正直なじめなかった。自分の環境に悪をあまり感じないせいかもしれないけれど。ナチスのホロコーストの解説として「不純なものへの恐怖」「ヨーロッパの歴史の中に深く根差した悪をめぐる病理があった」「ヨーロッパが抱える虚無を埋めるため」と指摘していた箇所は興味があるので、これを中世の魔女狩りやハプスブルク家の純血へのこだわりとからめて説明してほしかった。
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2016年6月7日
- 読了日 : 2016年6月7日
- 本棚登録日 : 2016年6月7日
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