合唱が悲劇そのものであったとする予想外な結論に、ただただ驚くばかりである。
私は悲劇を含めた戯曲というのは、言葉と間に入るナレーションだと思っていたので、たいへんにショックを受けている。
その一方で、ニーチェの作品としては、処女作だけに、言葉の毒が弱いと思った。
アポロとディオニュソスという二つの神を作ったのは意味があって、二項対立させやすいという面もあったと思う。このように二項対立させることで単純化させやすいと思った。
西田幾多郎がニーチェの影響を受けていると、解説にあったので、納得した。どうも似ているところがあったものだから。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
図書館
- 感想投稿日 : 2023年7月2日
- 読了日 : 2023年7月2日
- 本棚登録日 : 2023年6月24日
みんなの感想をみる