悲劇の誕生 (岩波文庫 青 639-1)

  • 岩波書店 (1966年6月16日発売)
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感想 : 37
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合唱が悲劇そのものであったとする予想外な結論に、ただただ驚くばかりである。

私は悲劇を含めた戯曲というのは、言葉と間に入るナレーションだと思っていたので、たいへんにショックを受けている。

その一方で、ニーチェの作品としては、処女作だけに、言葉の毒が弱いと思った。

アポロとディオニュソスという二つの神を作ったのは意味があって、二項対立させやすいという面もあったと思う。このように二項対立させることで単純化させやすいと思った。

西田幾多郎がニーチェの影響を受けていると、解説にあったので、納得した。どうも似ているところがあったものだから。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館
感想投稿日 : 2023年7月2日
読了日 : 2023年7月2日
本棚登録日 : 2023年6月24日

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