先日新日本フィルハーモニー交響楽団の第485回定期演奏会に出かけた。その時の指揮者がこの本の作者である。プログラムは、ブラームスの交響曲第1番とシェーンベルクの管弦楽曲、それと同じくシェーンベルクが編曲したバッハの「前奏曲とフーガ」変ホ長調だった。面白く指揮者の存在感が濃厚な演奏会だった。
この本は、メッツマッハー氏の経験から来る作曲家、とりわけ現代音楽の分野の作曲家についての印象と音楽に共通するいくつかのテーマについての小文がまとめられている。アイブス、ノーノ、シュトックハウゼン、ケージ、今まであまり作品に触れたことのない作曲家ばかりだが、どのエピソードを読んでも音楽が聞きたくなった。
余談だが、12音技法で書かれたシェーンベルクの作品を聞いてアーヴィングの書いたウィーンの風景を思い出した。「ホテルニューハンプシャー」だったと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
音楽
- 感想投稿日 : 2011年10月26日
- 読了日 : 2011年10月26日
- 本棚登録日 : 2011年10月26日
みんなの感想をみる