倒錯の死角 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1999年10月7日発売)
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本棚登録 : 823
感想 : 85
4

 いやあ、面白かった!ページをめくる手が止まらないというのはこういうことを言うんだろうか。この著者は初めて読んだが、今まで読んでなかったことを深く後悔するとともに、今後読める楽しみが増えた。
 覗く男と覗かれる女という、少し淫靡な世界感に食指をそそられ、そこに覗く男に恨みを持つコソ泥も入ったあたりから、一気に物語に引き込まれる。
 また、袋とじを破き、その先を読み進めていくと、またこれまでと違った顔が現れる。二度美味しい小説である。
 この物語には様々な狂った人物が登場するが、一番狂っているのは○○かもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年11月4日
読了日 : 2016年11月4日
本棚登録日 : 2016年6月1日

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