[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
この本では戦国時代では余り注目されることがない雑兵に関してが書かれている。
戦国時代の軍隊は兵農分離が進んでいないため、生きるために戦場で略奪や奴隷狩りが横行し、略奪される村もそのような略奪から身を守るために大名に保護を願ったり、寺に保護を求めたりと様々だ。
しかし、豊臣秀吉による天下統一が進むと雑兵の存在が平和を脅かす存在となり、文禄・慶長の役がそのような存在を減らすための口減らしの意味合いが合ったことには驚きだ。
一方で村々には非常時に避難するための城があり、領主も領民を城に保護していたという事が書かれていたが、この点に関しては疑問が少し残った。
城に領民を保護すれば兵糧の消費は激しくなってしまうため、籠城には不利になってしまう。全てが保護しないわけではないだろうが本当に地元に密着した領主ぐらいではないかと思う。領民が避難した城も放棄された城に勝手に避難しただけではないだろうか。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年12月22日
- 読了日 : 2016年6月23日
- 本棚登録日 : 2018年12月22日
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