詩人と狂人たち (ガブリエル・ゲイルの生涯の逸話)【新訳版】 (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2016年11月19日発売)
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感想 : 9
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画家であり詩人であるガブリエル・ゲイルが、特異な観察眼と狂人の理論に寄り添える想像力によって、不思議な事件の真実を明らかにする連作短編集。
チェスタトンの作品なのだから、主人公の名前がキリスト教三大天使の中の「ガブリエル」を採用してるのも狙いがあっての事だと思う。ガブリエルは神の声を伝える者であり、幻の意味を説明する役割を担っている。今回のこの狂人達が巻き起こす事件の謎解き役の名前としては最適ですね。
今作も逆接の論理が炸裂していましたが、思いの外、ロマンチックな物語でメロドラマとしても楽しめました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外ミステリ
感想投稿日 : 2022年1月16日
読了日 : 2022年1月16日
本棚登録日 : 2022年1月16日

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