今回も東さんの編集の面白さを楽しめるアンソロジーでした。気になるところからバラバラに読むのではなく、頭から順番に読む事で感じられる面白さがプラスアルファとして存在する編集。もちろん収録された作品はどれも単発で読んでも面白かったり興味深かったりするのですが、「ココ」に編集したことに意味があるってのが、ほんと毎回面白い。(そこらへんの編集主旨を編者解説でしてくれるので、解説を読むのは最後に取っておくのがオススメ)
三部構成で、第一部は萩原朔太郎の「猫町」とブラックウッドの「古い魔術」、そして乱歩の猫町解説を並べて読める面白さ。(しかも、ブラックウッドは西条八十の訳文とは!)
第二部の幻想・怪談味のある猫物語。第三部は猫の怪談話といえば鍋島!と一冊猫まみれの妖怪猫物語、堪能しました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF・FT・ホラー
- 感想投稿日 : 2018年8月17日
- 読了日 : 2018年8月17日
- 本棚登録日 : 2018年8月15日
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