マイロン・ボライターシリーズの2作品目。プロテニス界を舞台に殺人事件が起きる。マイロンは相変わらずかっこよく、会話にもウィットがあり、3つの事件の関連性に気付き、本質を探っていく。ただ、ハーラン・コーベンの初期の作品だけに、プロットに多少ほつれがあるのが気になった。上院議員の息子を殺して警官に射殺されたカーティスという少年の写真を見ていないというのは筋が通らない。マスコミに大きく取り上げられた事件だし、その資料を散々見ているのに、犯人の写真が新聞に出ていないはずは無く、最後のほうになってやっとある人物との共通性を発見するのは、少々ご都合主義的だった。1996年頃の有名テニスプレーヤーの名前が多く登場するのは、とても懐かしく感じ楽しめた。
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
Crime
- 感想投稿日 : 2005年7月20日
- 本棚登録日 : 2005年7月20日
みんなの感想をみる