日本ではあまり馴染みのないバルカン。世界史的には「ヨーロッパの火薬庫」として、第1次世界大戦やユーゴスラビア内戦を想起させるものではないだろうか。どうしても「暴力」のイメージがつきまとう。
本書はそんなステレオタイプに関して、オスマン帝国が支配していた時代からユーゴスラビア内戦の時代までのバルカンの歴史を、政治レベルから民衆レベルまで概観し、検証していく本である。
特に本の末尾あたりにある「バルカンはヨーロッパの未来である」という言葉は、本書を読み終えた時に強烈な納得感を持つものであった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
世界史
- 感想投稿日 : 2021年5月15日
- 読了日 : 2021年5月15日
- 本棚登録日 : 2021年5月15日
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