バルカン―「ヨーロッパの火薬庫」の歴史 (中公新書 2440)

  • 中央公論新社 (2017年6月20日発売)
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感想 : 15
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日本ではあまり馴染みのないバルカン。世界史的には「ヨーロッパの火薬庫」として、第1次世界大戦やユーゴスラビア内戦を想起させるものではないだろうか。どうしても「暴力」のイメージがつきまとう。
本書はそんなステレオタイプに関して、オスマン帝国が支配していた時代からユーゴスラビア内戦の時代までのバルカンの歴史を、政治レベルから民衆レベルまで概観し、検証していく本である。
特に本の末尾あたりにある「バルカンはヨーロッパの未来である」という言葉は、本書を読み終えた時に強烈な納得感を持つものであった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 世界史
感想投稿日 : 2021年5月15日
読了日 : 2021年5月15日
本棚登録日 : 2021年5月15日

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