有川浩のデビュー作。『図書館戦争』シリーズが面白かったので、初期作品から順に読破したいと思って買いました。
近未来設定でちょっと有り得なさそうな設定なのに、ひょっとしたら起こりうるかもしれないと思わせるエピソードの数々が面白いと思う。個人的にかなり好きなジャンルです。
自然災害にしても、人為的災害にしても、もしこんなことが本当に起きたら、情報や利便性に慣れ過ぎた現代の日本人は生きていけるのかなって、フィクションではないような警鐘を感じます。
冒頭から読み始めてまず思ったのは、物語の雰囲気が、新井素子の『ひとめあなたに・・・』に似ているなってこと。私が高校生の頃に少なくとも5~6回は読み返した本です。大好きでした。
有川浩も私と同世代で、どこかで読んだプロフィールに「好きな作家・新井素子」と書いてあったのを覚えているので、きっと高校生に頃に読んだだろうなと思わせられます。
世界が終わるかもしれない時、人はそれでも大好きな人のところへ向かうんだろうというところが共通項です。
究極のラブストーリーだと思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
有川浩
- 感想投稿日 : 2013年2月3日
- 読了日 : 2013年2月2日
- 本棚登録日 : 2013年2月3日
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