制服捜査

著者 :
  • 新潮社 (2006年3月23日発売)
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川久保巡査部長警察官歴25年。刑事課のベテラン。道警の人事方針に基づき札幌に妻と娘を置いて単身赴任。転任先は道警釧路方面広尾署志茂別駐在所の駐在さん。交通事故殺人。牧場主殺人。車上狙い。放火。誘拐殺人。人口六千人程度の町にしては相次ぐ事件を解決していく。…といっても制服警察官の職分は捜査ではなく保安や警邏らしいので、本署のシロート刑事のサポートに。この言葉は嫌いなのだけれど「骨太」という表現がいちばんしっくりくる感じの警察サスペンス。カッコイイわけじゃなく、大人の事情に反発する青くささもなく、ほのぼのお巡りさん物語でもなく、時に悲哀感も漂う、成熟した大人の警官物語。第1話だけはチョッと異質な感じを受けたが発表時期の違いによるものかな?連作短編それぞれの物語は面白く、そのためあまりの短さに物足りなさも感じるが、次回作「暴雪圏」は長編になるらしいので、それに期待!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・戯曲・エッセイ(国内)
感想投稿日 : 2010年3月14日
読了日 : 2010年3月30日
本棚登録日 : 2010年3月14日

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