この作品の文章は、しっかりと上下がついている。
そのまま高座で演じられてもいいような、噺口調で書かれた本作は、無駄が無くよどみも無くトントントンと進んで小気味が良い。
古典落語の大ネタを組み合わせ、数々の落語ネタや枕のような時事ネタも加えて仕上げた4つのお話は、とても面白い人情話になっており、これはもう古典を元にした新作落語といってもいいような内容だ。
大好きな「紺屋高雄」にあれこれ加え、しかも元よりも更に粋な終わり方をつけた最後の1話が最高だ!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説・戯曲・エッセイ(国内)
- 感想投稿日 : 2015年6月2日
- 読了日 : 2015年6月2日
- 本棚登録日 : 2015年6月2日
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