ウィッチャー短篇集2 運命の剣 (ハヤカワ文庫FT)

  • 早川書房 (2022年3月16日発売)
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感想 : 2
5

〈ウィッチャー〉シリーズの導入となる短篇集第二弾。イェネファー、ダンディリオン、シリ。珠玉の六篇を収録。

ゲームもドラマも、本編となる長編小説も全く触れていない段階で、短篇集1,2を通読。竜やロマンス、コメディタッチの作品など、ファンタジーとして多彩なモチーフを用いながら、いずれも深い味わいをもたらしてくれる短篇だった。ウィッチャーという存在を軸にした独特の世界観、ゲラルトというおっさんの魅力。短篇集1から引き続き、ダンディリオンとイェネファーが欠かせないキャラクターとして映えるなか、どうやら本編の超重要人物らしい、シリという少女との出会いが語られる。1巻の<値段の問題>に端を発する、本巻の<運命の剣><それ以上のもの>と続く一連の小品は、壮大なる物語の「運命」を感じさせ、ワクワクした。すでに本編に触れている人には、前日譚としての面白さもあるのだろう。しかし、一つ一つの短篇が、単品としても素晴らしいので、ゲーム・ドラマ・長編小説に進む予定のない人にもオススメしたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年4月4日
読了日 : 2023年3月31日
本棚登録日 : 2023年2月5日

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