「99.9%は仮説」の著者と"先生"の対談形式で、現在の日本経済を経済学とからめて紹介する一冊。ちょうど麻生政権の時期に出版されたこともあり、時の政権批判モード前回だったのが、ここに出てくる"先生"の国策捜査によるでっち上げ逮捕につながったんだと思いますが、そういう背景は抜きにして痛快に楽しめる一冊です。なにより、ものすごくわかりやすい。経済学科を出ている自分でも目からウロコな解説が多数あったし、大学教授もこういう解説をしてくれればもっと学問が頭に入りやすかったんじゃないかな?なんて思いました。大学の一般教養の教授が以前、「経済学の教授が教えているのは"経済学学"だ」なんて揶揄していましたが、この本を読むと、以下に経済学という物が現実の後追いであるか、市場経済というものも壮大な社会実験であり明確な解なんてことはないということがよく理解できます。敬愛するいろんなブロガーさんがオススメしているのも納得です。
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- 感想投稿日 : 2012年8月13日
- 読了日 : 2010年5月23日
- 本棚登録日 : 2012年8月13日
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