置かれた場所で咲きなさい

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  • 幻冬舎 (2012年4月25日発売)
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Bloom where God has planted you.
置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。
咲けない時は、根を下へ下へと降ろしましょう。
「時間の使い方は、そのまま、いのちの使い方なのですよ。置かれたところで咲いていてください」
結婚しても、就職しても、子育てをしても、「こんなはずじゃなかった」と思うことが、次から次に出てきます。
そんな時にも、その状況の中で「咲く」努力をしてほしいのです。
どうしても咲けない時もあります。
雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、そんな時には無理に咲かなくてもいい。
その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。
現実が変わらないなら、悩みに対する心の持ちようを変えてみる。
いい出会いにするためには、自分が苦労をして出会いを育てなければならない。
心にポッカリ開いた穴からこれまで見えなかったものが見えてくる。
希望には叶わないものもあるが、大切なのは希望を持ち続けること。
信頼は98%。あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておく。
「ていねいに生きる」とは、自分に与えられた試練を感謝すること。
ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんが、修道会での修練やノートルダム清心学園での経験の中で気づいて学んできたことを、分かりやすい言葉で説いた本です。
中でも印象深いのは、キリスト教を信仰している詩人・八木重吉が残した詩「憤りながらも、うつくしいわたしであろうよ。泣きながら、うつくしいわたしであろうよ」という詩です。 キリスト教の寛容な心を説いた素晴らしい詩です。
どんな相手にも考え、次に感じ、行動する思慮深く振る舞うこと。
思わぬ不幸な出来事や失敗から、本当に大切なことに気付くことがあるということを、自身のうつ病経験を通じて説いていたり、辛い状況になった時の心強い友になる一冊です。
合わせて、キリスト教を信仰している詩人・八木重吉さんの詩集と一緒に読むのも、オススメです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年10月27日
読了日 : 2023年10月27日
本棚登録日 : 2023年10月27日

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