吉原遊郭「玉菊屋」に売られて来た8歳の少女、きよ葉(土屋アンナ)。
女だけの世界で自分も遊女になっていくのが怖いと、逃亡を試みるが即座に捕まってしまう。
店番の清次(安藤政信)は、咲かないと言われた吉原の桜が「もし咲いたら」ここを出してやるという。
花魁・粧ひ(菅野美穂)の挑発に乗せられ、吉原一の花魁になる決意を固めたきよ葉は、花魁街道まっしぐらに人気遊女への道を駆け上がっていく。
ところがある日、きよ葉は、客の惣次郎(成宮寛貴)と激しい恋に落ちる。
偽りの愛を売る世界に身をおきながら、唯一、真実の愛を感じられる瞬間に酔いしれるきよ葉。
しかし、きよ葉をねたむ花魁・高尾(木村佳乃)の策略によって惣次郎との仲を引き裂かれてしまう。
18歳になったきよ葉は、凄まじい人気を呼んで、誰もが憧れる花魁の座を勝ち得る。
やがて身請けを申し出た大名・倉之助(椎名桔平)の登場で、吉原を出ることに。
その当日、咲かないと言われた吉原の桜に奇跡が!
それを目にしたきよ葉と清次は・・・。
原作は安野モヨコ、音楽監督は椎名林檎、監督は蜷川実花。
土屋アンナが、跳ねっ返りながら純情で自分の生き方を貫く主人公きよ葉を演じていてはまっていました。安藤政信が常に主人公を影から見守って支える男清次を演じかっこよかったです。
印象的なセリフが「嘘を真と言いくるめる世界だからあの人は騙したくない」「どこへ行ったとて同じこと。分かっただけで儲け物さ」「咲かぬ桜などありはせんのじゃよ」
ラストシーンでの主人公の笑顔が忘れられません。自分を信じる勇気が湧いてくる映画でした。
- 感想投稿日 : 2022年12月25日
- 読了日 : 2022年12月25日
- 本棚登録日 : 2022年12月21日
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