身体(からだ)の言い分

  • 毎日新聞社 (2009年12月10日発売)
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感想 : 31
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結構面白かったです。
やっぱり私って考えが中年以上なんだなぁと思わずに居られませんでした(笑)
だから文字上では年齢がかなり上、という風に見られているんでしょう。

人は私に聞きます。
「どうして自分から苦労するようなことをするの?」
「波瀾万丈な人生だね。どうして?」

知るか、と言いたいです。
私はむしろ平凡な人生を望んでいます。好きで目立とうとしているわけでもなく、普通に生きているつもりで生きていったら、結局波瀾万丈な人生を送っていた、という結論になっちゃっているだけなんですよね。
「私も波瀾万丈な人生、ちょっとでもいいから送ってみたい。私の人生なんて平凡だし」
と言われた時は逆に「あなたのその静かな人生が羨ましい」と心の中で思ったものです。

でも平凡な人生って何? と考えた時、恐らく私が考える平凡な人生というのは、

・両親が揃っている、多少問題を抱えつつも何とか家族としてやっていける。
・教育は普通に公立高校まで行って、とりあえず大学も卒業した。
・とりあえずどこかの会社に入社出来た。
・普通に彼氏彼女を作って、普通に恋愛。
・価値観が一致してとりあえず結婚も出来て子供も縁が出来たから産まれた。

……そんなもんでしょうか。
特に大きな事をしたわけでもなく、とりあえずでも出来る人生のポイントを通過しただけの人生ですかね。

これに当てはまった方、素晴らしい。
平凡こそが実は難しいっていうのに!
何故人は自分の人生の事を平凡平凡っていうんでしょう? それこそが不思議です。

それぞれドラマチックな事が起きているはずなのに、どうして大きな挫折、大きな変化を経験した人ばかり注視して「波瀾万丈」と言えるんだろう、と思います。

確かに私の人生は他の人に比べたら壮絶かもしれません。普通有り得ないだろっていうくらいの出来事を経験してきましたから(笑)
それは私から仕掛けたわけではなく、縁として向こうから仕掛けてきたんですからしょうがないじゃないですか~。

なんか長くなったので、割愛します。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書など
感想投稿日 : 2010年12月30日
読了日 : -
本棚登録日 : 2010年12月30日

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