気鋭のトリックメーカー門前さんが、タイトルに『トリック』と付けているからには、さぞかし自信のある新作なのだろうと思って読んだ。その通りだった。正にトリックありきのミステリ。トリックを成立させる一つの駒として人が死に、トリックを解明する為だけに探偵が存在する。清々しい程、他には何も無い(^-^)。読者への挑戦状を入れて、フェアな犯人当てを強調しているが、真の意味でトリックや犯人が分かる読者はいないだろう。但し、この著者は手掛かりの表示方法にクセがあるので、過去作を数作読んでいれば「はは~ん」と気付く事があると思うよ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2020年3月18日
- 読了日 : 2020年3月18日
- 本棚登録日 : 2020年3月18日
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