リオとタケル

著者 :
  • 集英社インターナショナル (2014年6月26日発売)
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本棚登録 : 111
感想 : 19

中村安希がセクシャリティについて書いているという事が動機になって読むに至った。彼女の観察眼の鋭さと人に媚びない批判精神は「インパラの朝」で実証済みだ。
セクシャルマイノリティについて語っている部分は所々、感心する推察はあるものの他の書籍もいくつか読んでいるので見聞きしたことのある話も多かった。
どちらかというと演劇などの芸術に対する姿勢や、仕事の仕方といった面に目が吸い寄せられたが、やはり全体を読み終わってみると自身のジェンダーについて認識を改める或いは再確認する作業を何度もしていたことに気づいた。
この本が出版されたことを見てもゲイの認知度は着実に上がっている。あとはこの著者のようにバイであるとか、ノンバイナリージェンダーの事についても理解が進めばいいと願う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年3月1日
読了日 : 2017年3月1日
本棚登録日 : 2014年10月24日

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