不安定な心境とぐるぐる変化する情景とがどこまでも続く。長い夢を見ているようでもあり、現在にいながらもう一度過去を旅しているような感じでもある。
「過去の人生の最終地点」に到着しても、新しい人生への期待を感じさせるものはない。“わたし”は、過去をも含めた“わたし”自身の内世界にまた隠れてしまう。
終わりも始まりもしない物語。雨のカーテンは柔らかいようにもなぜか思えたのだが。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学 イギリス
- 感想投稿日 : 2021年2月2日
- 読了日 : 2021年2月2日
- 本棚登録日 : 2021年2月2日
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