理不尽な存在にかき回されるラブコメも早7巻目.今回は関係ない他人の願望がランダムに聞き取れてしまう話.5人の絆に対してどうやっててこ入れしていくか,というのはもう限られてきている=ネタ切れではないか,というのを薄々感じてしまった.例えば前巻は“強制的な絆の消失”だったわけだけど,今巻のてこ入れは,ただの意地.主人公太一が典型的なヒーロー役を担って仲間と対立していくが,ストーリー上太一にそういった役回りを押し付けざるを得ないとはいえ,やはり読んでいて気持ちのよいものではない.しかし,太一はそういうのがなくても,悩み相談の相手にはもってこいな人柄というのはシリーズで結構描かれているので,最後の和解はキレイだと思った.エピローグで明かされる太一の夢には爆笑した.
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
LIGHT NOVEL
- 感想投稿日 : 2012年6月23日
- 読了日 : 2012年6月21日
- 本棚登録日 : 2012年6月21日
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