検察の正義 (ちくま新書 803)

著者 :
  • 筑摩書房 (2009年9月1日発売)
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本棚登録 : 220
感想 : 27
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基本的に郷原の主張はすべての著書で一貫しており、本書でも目新しい部分はない。ただ、最終章「長崎の奇跡」はやや手前味噌ながらある種の組織論として読むこともできる。また、造船疑獄の指揮権発動が検察捜査の行き詰まりにより捜査現場から法相に依頼されたものだという事実には驚いた。マスメディアには大きく取り上げられないだろうが、ある意味で戦後史を根底から塗り替える事実ではないだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年2月9日
読了日 : 2010年4月3日
本棚登録日 : 2014年2月9日

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