エピクロス: 教説と手紙 (岩波文庫 青 606-1)

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肉体に苦しみがなく、霊魂において平静である。それで十分充たされている。快とは道楽者の快でも、性的な享楽にある快でもない。われにパンと水さえあれば、神と幸福を競うことができる。われわれが快楽を必要とするのは、ほかでもない、現に快楽がないために苦痛を感じている場合なのであって、苦痛がない時、我々はもう快楽を必要としない。

人間の死は単なる原子の離散であり、苦痛も離散する。死の苦痛はない。死を恐れる必要はない。死はわれわれにとっては無である。われわれが生きている限り死は存在しない。死が存在する限りわれわれはもはや無い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 世界史
感想投稿日 : 2023年4月11日
読了日 : 2023年4月11日
本棚登録日 : 2023年4月11日

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