日本文化の歴史 (岩波新書 新赤版 668)

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  • 岩波書店 (2000年5月19日発売)
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中央地域から遠い北海道アイヌや沖縄には縄文人の特徴が強く残る。p.14

称徳天皇。仏教を深く信仰。天皇即位の際の大嘗祭(765)の儀式に外来宗教である仏教の僧を参加させる。さらに皇位を仏教僧の銅鏡に譲ろうとする(宇佐八幡宮の信託により阻止)。p.53

京都。鬼門に延暦寺、裏鬼門に石清水八幡宮。p.61

秀吉の明遠征。全国の諸大名の総力を結集した国家事業。明の抵抗により失敗に終わる。しかし、その後まもなく女真族が朝鮮に出兵し、朝鮮王を降伏させ属国化。北京に入り明の旧領を支配下に入れ、さらにモンゴル・チベット・ウイグルまで領土を拡大。p.149

桃山文化は公的な組織(国家)の全体性を表現。元禄文化は私的な個人の内面性を表現。元禄文化では、個人もしくはその支持者が経済力をもつようになり、権力に頼ることなく、自分の生き方・芸術・学問を表現した。p.163

日本的な個の意識。人間関係を大事にし、その中で与えられる役割を忠実に果たしていくことが、自己を活かすことになる。p.226

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感想投稿日 : 2024年4月11日
読了日 : 2024年4月11日
本棚登録日 : 2024年4月4日

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