ハードボイルドな内容、物語の運びがわかりやすい日記形式でシャープな文体、そしてエキセントリックな登場人物たちが揃ったら、もうページを捲る手は止まらない。静かだが確実に加熱していくストーリーはまるで映画のように、観ているかのような錯覚と興奮を読者に沸き起こす。長編といっても短い分量に物足りなさも感じるが、しかしそれだけでない作者の企みに思わずハマらざるを得ない結末が待っている。終わったようで、読者の中で物語は終わっていないのだ。必読。
読書状況:読み終わった
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I HAVE
- 感想投稿日 : 2022年8月23日
- 読了日 : 2022年8月22日
- 本棚登録日 : 2022年8月23日
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