マッキンゼーの企業価値評価のエッセンシャル版。
企業価値評価の本は、いろんな分野をまたがるので
どうしてもボリュームが出てしまい、上下巻1,000ページくらいが
普通だったりするのだけど、
エッセンスだけ抽出すると、うーん・・・バランスが悪い。
成長率と投下資本利益率という軸はあるのだけど、
その説明を延々としていく感じ。
ヴァリュエーションの方法についてはあまり触れず、
「企業価値」という漠然とした概念で捉えられていて微妙。
なるべく言葉で伝えようとするがために、スキミングの度が過ぎて
中途半端な経営戦略の本みたいになってしまっている。
また、財務会計の知識の基礎がないと、まともに読めない可能性があります。
「経営層向け」とはじめに書いてありますが、ビジネスの数字のセンスは
ある程度前提にしてエッセンスを書いてあるので、
特に前提知識がなく読んだら、消化不良になるかも。
読者の設定がぼやけてて、残念な本。
内容は決して悪くないのだけど。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ファイナンス
- 感想投稿日 : 2013年9月29日
- 読了日 : 2013年9月29日
- 本棚登録日 : 2013年9月29日
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