新選組物語―新選組三部作 (中公文庫 し 15-12)

著者 :
  • 中央公論新社 (1997年2月18日発売)
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本棚登録 : 508
感想 : 42
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新選組三部作の最後の作品。これで全巻読破。
一作目、二作目、三作目と後半になる毎に小説風になり読みやすくなる。
最後の方は完全に小説である。

本作は隊士の最期にスポットを当てたお話が多い。
私が新選組に興味をもつきっかけとなった「壬生義士伝」の主人公 吉村貫一郎の最期も描かれているが、そのシーンに登場する大野次郎右衛門が子母澤寛の創作であることが判っている事からも真偽の程は・・・
いずれにしても、基本的には史実を基に書かれており大変興味深い一冊であった。

三部作を全部読んでみて、浅田次郎の「壬生義士伝」「和違屋糸里」のエッセンスは全てこの中に有ると感じた。
その他の新選組に関しての書物にも大きな影響を与えているであろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史(ルポ)
感想投稿日 : 2009年11月18日
読了日 : 2009年10月25日
本棚登録日 : 2009年10月25日

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