このタイトルと表紙!
一目惚れして借りました。心理学の本です。
この本のタイトルは、「忘れようと努力するほど鮮明に思い出してしまう」ということを示す実験から。考えるな、忘れようと思えば思うほど、人は忘れられなくなる。
「自分の感情をすぐに言語化してしまうと、心の深いところにある真の感情がわからなくなる」これは授業で使えそう。好きとか嫌いとかわかったとか簡単に言葉にしない。曖昧なものを言葉にする過程を大切にすること。
「誰かの行いを見て真似して盗むこと」が学びの基本というのも面白い。新しく生み出すには誰かから盗まないといけない。
「集団的手抜き」、人が集まれば無意識に手を抜くやつが出る。アルアルすぎる。会議をてきぱき進めるにはあらかじめ考えを持ち寄ることが必要。進行役が仕切ること、少人数で参加しなくてはならないよう仕向けること。
教育に効果があるのは「あめとむち」ではなく、「あめとむし」。叱ることの情報量は少ない。アドバイスは信頼関係が成り立たないと伝わらない。叱るくらいなら無視する方がオススメ。
「褒めるときは意外性」。みんながわかっていることを指摘してもダメ。そして「褒め上手は勝ち組になる」。
当たり前なのに普段は見えない法則をわかりやすく伝えてくれる親近感の湧く心理学の本でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年9月5日
- 読了日 : 2016年9月5日
- 本棚登録日 : 2016年8月2日
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