司馬遼太郎の世に棲む日日には、あまり描かれていなかった、上海の留学についてや、藩の内情について、分かりやすく描かれている。
幕末の人物はよく聞いた登場人物が出てきて、作家ならではの人物像がそれぞれ違うので、違いを楽しめる。特に龍馬の扱いも、さっぱりとしておりよかったかも。
個人的には、やはり登場人物たちの若さにあまりある、濃密な人生の激情と、為し遂げたことの大きさに、改めて驚嘆した。
晋作は、明治の元勲たちのひとつ上の世代であり、やはり生き延びていたらどうなったかに思いを馳せずにはいられない。
今度は、いかにして元勲たちが身を起こしたか、そして日本がどのように動いて近代になっていったのか、読んでみたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2015年11月17日
- 読了日 : 2015年11月17日
- 本棚登録日 : 2015年11月17日
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