素直に大正ロマンの話を読みたいと思うと大抵同時代性が気になってしまうものだけども、これは齟齬らしいものが感じられなくて文体も勿体つけてやたらに改行したり三点リーダーが多用されたりすることがなくて、読んでいてもやもやすることが全くなかった。(この手の本ってそういう傾向があると思ってしまっているのは私の偏見か…)主人公が自分の力で生きようとする姿に素直に惹かれる。大正を生きていない読者に、嘘っぽい世界で陶酔させようとするんじゃないのがうれしい。これは少女向けだなぁと思う、少女だけで共有したい、きゅんとする話。素敵でした!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2012年3月17日
- 読了日 : 2012年6月23日
- 本棚登録日 : 2012年3月17日
みんなの感想をみる