脂肪のかたまり (岩波文庫 赤 550-1)

  • 岩波書店 (2004年3月16日発売)
3.73
  • (46)
  • (77)
  • (88)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 765
感想 : 76
4

娼婦・ブール・ド・シュイフ(=脂肪のかたまり)はその職業故に不当な扱いを受け、馬車に乗りあった伯爵や資産家たちに都合よく利用され見放される。
戦時中(普仏戦争)だから、人心がすさんでいたのか?娼婦は戦争のある意味犠牲者だったのか?いやそうじゃなさそう。人間は職業や社会的地位の違いで人を差別する。戦地ではない日本でも同様。社会情勢ではなく人間の本源的な欠点ではなかろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月31日
読了日 : 2024年1月31日
本棚登録日 : 2024年1月31日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする