柔らかい手触りのするような本だった。
大きな事件が起きる訳ではないけど、人生が少し動く瞬間を描いた連作短編集。「雪沼」は、以前住んでいた土地や昔訪れたことがある土地を少しずつ重ねたような、寂れ具合もどこか懐かしい町。「スタンズ・ドット」でのボウリングの音の描写が好きだった。
大学入試で読んだ小説に、十数年ぶりに偶然出会ってびっくり。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本の小説
- 感想投稿日 : 2021年1月9日
- 読了日 : 2021年1月9日
- 本棚登録日 : 2020年8月27日
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