雪沼とその周辺 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2007年7月30日発売)
3.81
  • (176)
  • (223)
  • (201)
  • (37)
  • (7)
本棚登録 : 2329
感想 : 251
4

柔らかい手触りのするような本だった。
大きな事件が起きる訳ではないけど、人生が少し動く瞬間を描いた連作短編集。「雪沼」は、以前住んでいた土地や昔訪れたことがある土地を少しずつ重ねたような、寂れ具合もどこか懐かしい町。「スタンズ・ドット」でのボウリングの音の描写が好きだった。

大学入試で読んだ小説に、十数年ぶりに偶然出会ってびっくり。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の小説
感想投稿日 : 2021年1月9日
読了日 : 2021年1月9日
本棚登録日 : 2020年8月27日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする