ぜんぶの後に残るもの

著者 :
  • 新潮社 (2011年8月31日発売)
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本棚登録 : 512
感想 : 69
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社会的な問題提起もあり、はてまた、
抱腹絶倒、笑いが止まらないエッセイもあり(笑)
もう本当にバランスの取れたエッセイ集で素晴らしかったです。

『本当は何が好きなのですか』
この項が自分的に一番引っかかりました。

ネタバレを避けると、逃げることに関することが書かれていました。
「逃げる、逃げないの精神論」はいたるところで問題になりすね。

これを通して考えたのは、「本当の逃げとは」です。
状況や、場からの逃げは揶揄される傾向にありますが、そうではなくて、「自分の本心」からの逃げが本当の逃げなのでないかと考えさせられました。
「逃げるな」と揶揄するひとは、全員ではないと思いますが、反動形成で言っているだけではないのかなと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年1月9日
読了日 : 2018年1月9日
本棚登録日 : 2018年1月9日

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