ぬかるんでから (文春文庫 さ 45-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2007年8月3日発売)
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感想 : 33

いくつかの作品に立ち現れる「妻」。その符牒が「現実感」を付与するものの、それに付き従う「夫」が徹底的に隷属しているため、妻が超越的・宗教的(?)な権能を有している。そしてその超越性は、身体性を欠き人称のみが浮遊するシュールレアリスティックな世界像 (ジョルジョ・デ・キリコ的な?)を現出させる。乾いたユーモアもあり、また政治的でもある。もしかするとすごいかも。要再読。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2008年2月5日
読了日 : 2008年2月20日
本棚登録日 : 2008年2月5日

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