犯罪者の弁護士を父に持ち、理不尽な理由で母を殺され、自身も被害を受けた姉妹の人生と家族再生の物語。犯罪被害者の思いが加害者に味方する者への怒りに変わることの怖さと世間の見方の影響について考えさせられるとともに、心身とも傷つけられた姉妹が人生を取り戻す道の遠さに悲しさを覚える。推理小説の体裁ではあるが骨太な家族小説である。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
推理
- 感想投稿日 : 2023年4月3日
- 読了日 : 2023年4月3日
- 本棚登録日 : 2020年9月26日
みんなの感想をみる