「天涯を渡るふなびと舵を持ち 行方を定む恋の道へと」の歌が標題になって居る様に、全編、史実を大幅にディフォルメしての大河小説。上巻は盛り上がって読むパッションも高まったが、下巻に入ると、所詮不倫。
有能な国際的ビジネスマンであり、地位も家庭も確固とした光次郎が突き進む道に、みさおはどんな路傍の花に写っていたのだろうなんて考えた。
でも表紙の彼女・・凛と背を伸ばし、自信に満ちている。
伯爵夫人として家庭の地位も安定し(社会的にはどうだったのだろうかと思うが・・所詮、極東から来た女以上とは見られなかったのかなと・・もの珍しくはあっても)日本へ帰ることなく、アメリカで生を終えたのは、彼女しかその思いを真実には語れないと思う。
しかし、結果オーライ・・
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年9月11日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2020年9月11日
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