メグレと若い女の死〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HM 16-3)

  • 早川書房 (2023年2月21日発売)
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本棚登録 : 155
感想 : 15
4

ジョルジュ・シムノンのメグレ刑事シリーズ。
有名だけど、地味に絶版ばかりで手に入らず。新訳版でようやく初読。

若い女が公園で死んだ。身元を示すものは何も持っておらず、情報提供を呼びかけても誰も連絡してこない。公園で死んだ女は誰なのか。メグレ警視をはじめとするパリ警視庁の捜査により、徐々に殺された女の輪郭が明らかになっていく。

かなり短めで、中編と言っても良いくらい。
新訳のためかなり読みやすく、あっという間に読み終えてしまった。
ミステリとしてはまあまぁ。犯人より、被害者がどういった人物だったかに重点を置いた捜査が、一人の若い女がたどった末路を明らかにしつつ、犯人の逮捕にも繋がるのは見事。
サクッと読めてオススメです。

某国民的アニメの刑事のイメージが強く、本当に犯人捕まえられるのか不安に思ったのは秘密笑

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外ミステリ
感想投稿日 : 2023年3月16日
読了日 : 2023年3月16日
本棚登録日 : 2023年3月16日

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