ブクログ100冊記念に、一番好きな海外作家ミネット・ウォルターズの作品を。
相変わらず内容は重く辛いのに読みやすい。
かなり甘めだけど、意外に爽やかな読後で星5(かなり星4寄りの星5)。
今作の中心はイラク戦争で負傷した青年。負傷したことによるものか、いつもは物静かだが、時折暴力的な側面を見せるように。
一方、従軍歴を持つ者が撲殺される事件が相次ぐ。負傷し、暴力を振るうようになった青年の犯行なのかどうか。
ウォルターズ特有の、ある事実がわかった途端、登場人物や事件の見え方が180°変わる点は顕在。相変わらず誰が味方かわからない笑。特に今作は題名のとおり、中心となる負傷した青年の見え方がカメレオンの様に非常に良く変わり、最後の最後までどう転ぶかわからなかった。
他の作品にあるロマンス成分も徹底的に排してあり、珍しく青年が犯人なのかどうか、そこだけに集中する作品だった。
もう少し未訳があるので、翻訳を続けて欲しい。。。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外ミステリ
- 感想投稿日 : 2023年4月30日
- 読了日 : 2023年4月29日
- 本棚登録日 : 2023年4月29日
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コメント 1件
家計法廷さんのコメント
2023/04/30