蜻蛉日記に関心がある人はぜひ読んでほしい。着目点が増えて、もっと面白くなると思う。
兼家と心が通わなくなった道綱母に残された唯一の矜持は、装束を整えることだった。この考察を読んで、当時の装束が持つ意味合いの重さを感じた。
王朝装束というと装束の色合わせなど見た目の解説本が多いが、本書はそれらに加えて装束の仕立てや着替えなど「着衣としての装束」の考察が書いてあることが興味深い。
気になるのは、当時装束の着付けはどうしていたのだろう。藤原行成が帯を解いて休んで、着付け直したことが書いてある。ここに召使は出てこないので、自分ひとりで着脱していたのだろうか。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年5月19日
- 読了日 : 2023年5月19日
- 本棚登録日 : 2023年5月19日
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