砂の上の1DK (角川スニーカー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2022年9月1日発売)
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本棚登録 : 116
感想 : 4
5

【砂上の楼閣のような関係、最期の一瞬まで自分らしく在れ】

未知の細胞に寄生された少女と逃避行の物語。

産業スパイの青年、宗史の破壊工作に巻き込まれ、生死の境目に立った沙希未。
そんな彼らの関係のすぐ傍に居た未知の細胞、アルジャーノン。
瀕死の沙希未に寄生する事で、九死に一生を得る。
しかし、命は助かった物の、彼女の体に寄生した細胞により、自意識は酷く曖昧な物になる。
だが、宗史との共同生活によって人間らしさを獲得していく。
終わりが確約された関係だとしても、その一瞬まで自分らしく在る事で。

幸せに満ちた結末を迎えるのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー
感想投稿日 : 2023年4月22日
読了日 : 2023年4月22日
本棚登録日 : 2023年4月22日

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