【砂上の楼閣のような関係、最期の一瞬まで自分らしく在れ】
未知の細胞に寄生された少女と逃避行の物語。
産業スパイの青年、宗史の破壊工作に巻き込まれ、生死の境目に立った沙希未。
そんな彼らの関係のすぐ傍に居た未知の細胞、アルジャーノン。
瀕死の沙希未に寄生する事で、九死に一生を得る。
しかし、命は助かった物の、彼女の体に寄生した細胞により、自意識は酷く曖昧な物になる。
だが、宗史との共同生活によって人間らしさを獲得していく。
終わりが確約された関係だとしても、その一瞬まで自分らしく在る事で。
幸せに満ちた結末を迎えるのだ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2023年4月22日
- 読了日 : 2023年4月22日
- 本棚登録日 : 2023年4月22日
みんなの感想をみる