【探したけど、希望はどこにも無い。あったのは儚い幻】
中学生ののぞみが殺害された容疑で捕まった同級生·ネガの動機を調べる事になった刑事達はその背景の社会の闇に気付く物語。
深夜に起きた首吊り自殺。
捕まった少女に動機を聞いても黙秘を貫くのみで、その不可解さが解決の糸口となる。
そこにあったのは中学生を働かされる圧倒的貧困。
しかし、アフリカなどの飢餓や苦しみがある訳では無い。不幸を比べる事自体が歪だ。
当事者にしか分からないそれぞれの地獄がある。
信頼出来る大人に搾取される子供達の痛みを想像するしか救いは無いのだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
現代
- 感想投稿日 : 2023年5月30日
- 読了日 : 2023年5月30日
- 本棚登録日 : 2023年5月30日
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