入社1年目の教科書

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2011年5月19日発売)
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感想 : 70
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仕事に向かう姿勢とはどうあるべきか、社会人とは、学生と何が違ってしかるべきか。

そんな問いを念頭に読んだ。

正直、50のルールの中には「人として当たり前のこと」も多く含まれるが、著者の岩瀬さんの唯一無二の経験と語り口が、読むものを突き動かすのではないか。

基本的に、ビジネスパーソンとして必要なことは、おおかた義務教育で教わった基礎的な人間力の部分だ。

それに加えて、よく言われるが一流は「めちゃくちゃ健康で、めちゃくちゃや勉強する」ということが本書でも強調されている。

また、岩瀬さんは、大学四年間の価値はたかがしれていて、大切なのは「社会に出てから、勉強し続けることができるか」ということだと述べる。

これについては、ゼミの先生もいっていて、「そこで差が開く」というポイントだと思う。

トップビジネスパーソンが、どれだけの速度と熱量で成長しているのかを考えれば、少なくとも勉強をやめようとは思えない。

私が好感を持ったのは、岩瀬さんが「単なる意識高い系」ではなく、「人間として豊かになること」を軸にして話をしているように感じたからである。

そのあたりも、本書がベストセラーとなった由縁ではないだろうか。

最後になるが、

本書における、仕事の三原則は、

1.頼まれたことは、必ずやりきる
2.50点で構わないから早く出せ
3.つまらない仕事はない

であった。
補足だが、1については、「自分が引き受けたもの」という条件も追加しておきたい。

そして、振り返れば2は、学生の「卒論」によく当てはまる。
3も、日常のあらゆることを楽しむ工夫に繋がる。

そんなことを考えながら、本書を読んだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年2月3日
読了日 : 2021年2月3日
本棚登録日 : 2021年2月3日

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