落花狼藉 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社 (2022年8月4日発売)
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本棚登録 : 349
感想 : 27
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 戦国乱世が終わって、吉原が出来上がるまでの物語を一人の女将の目から描いた作品。

 元々、新しいものが作り出されていく作品が大好きな私には最高に面白かったです。

 葦しか生えず、水はけも悪い最悪の土地に売色の場所を作ろうという江戸幕府の思惑から始まった吉原の計画。

 土地を埋め立て、ここで生きていくためのルールを定めて、ここへの力への入れ方は凄いなぁと思いながら読んでいました。

 戦国の時代は終わって新しい時代を自分たちで作っていくのだという巨大なエネルギーと売られてきて色を売る女たちの哀しさ。その対比の見事なこと。

朝井さんの小説は本当に面白いです!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年8月23日
読了日 : 2022年8月22日
本棚登録日 : 2022年6月23日

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