生きることは食べること、笑ったり泣いたりすること、人に会うこと話すこと。焼けるような胸の痛みは、自分が自分であるということ全てを奪っていきました。それでも彼女はまた編み物教室で毛糸と針を持つ。ひと針ひと針、ゆっくり大切に再生していく。自分の為に。そして雁字搦めの結び目を解いてくれた誰かの為に。贈り物をあげたい人が居ること、誰かが自分だけの為にしてくれること、それは人と人が紡ぐ沢山の優しさと幸せの温もりで煌めき溢れていました。
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- 感想投稿日 : 2018年4月9日
- 読了日 : 2018年4月9日
- 本棚登録日 : 2018年4月9日
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