明日の子供たち

著者 :
  • 幻冬舎 (2014年8月8日発売)
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・被服代が1年間に3万円ってこと。
・ランドセル代は行政からでるから、匿名でプレゼントされても困ること。
・18歳(もしくは15歳)で独り立ちしたら、身近に助けてくれる人がいないこと。
・行政は選挙権がない場所になかなか予算を割いてくれないこと。

児童養護施設のこどもたちについて知らないことたくさん。

私たちがこの施設に関する話題を知るのは、何か話題となるような出来事が起きた時のテレビやネットニュースや、あとはドラマだと思う。だいたい『かわいそう』な話題。
何も起きない時はなかなか知るきっかけがない。

『施設の子をかわいそうだと思わないでほしい』っていう子の声はぎゅっと心をつかまれる。
そこで『何も起きてない日』もたくさんあるのに、『なにか起きた時』のニュースが私たちの先入観ってなかなか崩すことができない。

小説って、すごいよね。
作家さんがたくさん取材をして、その世界の事を教えてくれる。
そして先入観を少し、崩してくれる。

ラストのお手紙のくだりは、ノンフィクションみたいですね。
思い切って声をあげることで、こうしてたくさんの人に思いが伝わるんだよね。

久しぶりに有川浩さん読んだけど、どんな世界も親しみやすく見せてくれて、恋模様が差し込まれてて、安定のストーリーでした。

ちょっとね。
慎平ちゃんがイマイチ苦手で★はみっつにしちゃいました。笑

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年7月31日
読了日 : 2022年7月31日
本棚登録日 : 2022年7月31日

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